AIF / ドメイン2 生成AIの基礎
重要な内容
生成AIの基礎用語
の章では、トークン、、、といった用語が前提知識として登場します。 AIF-C01のドメイン2では、これらの意味と、どの場面で出てくるかを問われます。
概要
は、大量のデータで学習したが、入力 () に続く内容を確率的に作り出す仕組みです。 文章の場合、モデルは文字ではなくトークンという単位で入出力を扱います。
料金も制限もで決まるため、トークンの理解はコストの理解に直結します。
主要技術
①トークン ⚠️ 頻出
トークンは、モデルが文章を扱うときの最小単位です。 単語そのものではなく、単語の一部や記号がトークンになることもあります。
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| として送った内容の量です。 | |
| 出力トークン | モデルが生成した内容の量です。 |
| 1回のやり取りで扱える入力と出力の合計の上限です。 | |
| 料金 | 多くのモデルは入力トークンと出力トークンの数で課金されます。 |
モデルは入力をすべて読んでから、出力を1トークンずつ順に生成します。 そのため、入力が長いほど費用と最初の応答までの時間が増え、出力が長いほど費用と生成の完了までの時間が増えます。
⚠️ 頻出: 「長い文書をそのまま渡すと処理できない」原因はコンテキストウィンドウの上限です。文書を分割するか、要約してから渡します。
Point
- token = 代用貨幣、しるし という意味の語で、言語モデルでは文章を刻んだ断片を指します。
- 日本語は1文字が複数トークンになることもあり、同じ文字数でも言語によってトークン数が変わります。
- 和訳
- token: しるし、代用貨幣
- Weblio英和辞書「token」
②チャンク化 (チャンキング)
長い文書をそのままモデルへ渡せないため、意味のまとまりで分割します。 この分割の単位をと呼びます。
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | に収め、検索の精度を上げます。 |
| 大きすぎるチャンク | 無関係な内容が混ざり、回答の焦点がぼやけます。 |
| 小さすぎるチャンク | 文脈が切れて意味が通じなくなります。 |
| 重なり (オーバーラップ) | 境界をまたぐ文脈を保つため、前後を少し重ねます。 |
⚠️ 頻出: チャンク化は (RAG) の前処理として登場します。
③埋め込みとベクトル ⚠️ 頻出
(エンベディング) は、文章や画像を数値の並び () へ変換したものです。 意味が近い内容は、ベクトル空間でも近い位置に来ます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ベクトル | 数値を並べた表現です。 |
| テキストや画像をベクトルへ変換する専用モデルです。 | |
| 類似度 | ベクトル同士の近さで意味の近さを測ります。 |
| ベクトルを保存し、近いものを高速に探せる仕組みです。 |
埋め込みは、意味による検索、、、そしての土台になります。
⚠️ 頻出: 「言い方が違っても意味が近い文書を探したい」という要件では、キーワード検索ではなく埋め込みによるを選びます。
Point
- embedding = 埋め込み です。embed は「埋め込む、はめ込む」 という動詞で、意味を数値空間へ埋め込むイメージです。
- 生成用のモデルと埋め込み用のモデルは別物です。文章を作るのが生成モデル、ベクトルへ変換するのが埋め込みモデルです。
- 和訳
- embed: 埋め込む、はめ込む
- Weblio英和辞書「embed」
④プロンプトと推論パラメーター
はモデルへの入力全体を指します。 指示、文脈、例、出力形式の指定などを含めます。
生成のふるまいはで調整します。
| パラメーター | 働き |
|---|---|
| (temperature) | 高くすると多様に、低くすると一貫した出力になります。 |
| 、 | 候補となるトークンの絞り方を決めます。 |
| 生成の長さの上限です。 | |
| 指定した文字列が出たら生成を止めます。 |
⑤潜在空間
潜在空間は、モデルが学習によって内部に作った意味の座標系です。 はこの空間上の位置に当たり、モデルは入力をこの空間へ写してから出力を組み立てます。
試験では、の工夫がモデル内部の探索範囲を動かすという文脈で登場します。
試験対策
①判断マトリクス
| 問題文のキーワード | 対応する用語 |
|---|---|
| 料金が入力と出力の量で決まる | トークン |
| 1回に渡せる量の上限を超えた | |
| 長い文書を分割して扱う | |
| 意味の近さで検索する | と |
| 出力の多様性を調整する | |
| 生成を途中で止める条件 |
②よくある誤答
- トークンを単語と同一視すること。分割単位はモデルごとに異なります。
- で文章を生成できると考えること。役割が違います。
- を大きくすれば精度が上がると考えること。無関係な内容が混ざって逆効果になります。