AIF / ドメイン3 基盤モデルの応用
重要な内容
推論パラメーター
は、の生成のふるまいを調整する設定です。 AIF-C01では、要件に応じてどのパラメーターをどちらへ動かすかを判断する問題が出ます。
概要
モデルは次に来るトークンの確率を計算し、その中から1つを選びます。 は、この「選び方」と「どこまで生成するか」を制御します。
| パラメーター | 制御するもの |
|---|---|
| (temperature) | 出力の多様さ |
| 累積確率で候補を絞る範囲 | |
| 上位いくつの候補から選ぶか | |
| 出力の長さの上限 | |
| 生成を終える合図 |
主要技術
①温度 ⚠️ 頻出
は、確率分布をどれだけ平らにするかを決めます。
| 設定 | ふるまい | 向く用途 |
|---|---|---|
| 低い (0に近い) | 確率の高い語を選び続け、一貫した出力になります。 | 事実の要約、分類、抽出、書式が決まった出力 |
| 高い | 確率の低い語も選ばれ、多様な出力になります。 | 発想、キャッチコピー、複数案の提示 |
⚠️ 頻出: 「毎回ぶれない安定した回答が欲しい」なら温度を下げます。「多様なアイデアが欲しい」なら温度を上げます。
温度を下げても事実誤りが消えるわけではありません。 誤りの対策はや検証の仕組みです。
Point
- temperature = 温度 です。物理の比喩で、熱い=乱雑に動く、冷たい=落ち着く というイメージです。
- 温度を下げる = 決まった答えを返しやすくする と覚えます。
②top-pとtop-k
どちらも候補の絞り込み方を決めます。
| パラメーター | 内容 | 動かしたときの効果 |
|---|---|---|
| 確率の上位k個から選びます。 | 小さくすると出力が固くなります。 | |
| 累積確率がpに達するまでの候補から選びます。 | 小さくすると出力が固くなります。 |
と併用しますが、まず温度で調整し、必要に応じてtop-pを触るのが一般的です。
③出力の長さと停止条件
| パラメーター | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 生成の上限です。 | 小さすぎると途中で切れます。費用の上限にもなります。 | |
| 指定文字列が現れたら生成を止めます。 | 構造化出力の終端を制御できます。 |
⚠️ 頻出: 「回答が途中で切れる」原因は最大出力トークン数の不足です。「費用を抑えたい」ときは上限を下げます。
④入力の長さとコンテキストウィンドウ
入力と出力の合計はの上限に収める必要があります。
| 症状 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 長い文書を渡すとエラーになる | 入力が上限を超えました。 | 分割、要約、での絞り込み |
| 会話が長引くと前半を忘れる | 古い履歴が範囲外になりました。 | 履歴の要約、必要な部分だけ保持 |
⑤設定と品質の関係のまとめ
| 要件 | 補足 | ||
|---|---|---|---|
| 分類や抽出 | 低く | 小さく | 出力形式を明示します。 |
| 事実に基づく回答 | 低く | 必要な長さ | と併用します。 |
| 創作や発想 | 高く | 十分に | 複数案を出させます。 |
| 要約 | 低めに | 目的の長さ | 文字数の目安を指示します。 |
試験対策
①判断マトリクス
| 問題文のキーワード | 動かすパラメーター |
|---|---|
| 回答のばらつきを抑えたい | を下げます。 |
| 独創的な案を複数出したい | 温度を上げます。 |
| 回答が長すぎて費用がかさむ | を下げます。 |
| 回答が途中で切れる | 最大出力トークン数を上げます。 |
| 決まった記号で出力を終えたい | を設定します。 |
| 長い文書が渡せない | の制約です。分割やを使います。 |
②よくある誤答
- を下げれば事実誤りがなくなると考えること。揺れは減っても誤りは残ります。
- 出力が切れる問題を温度で解決しようとすること。長さの上限が原因です。
- と温度を同じものと考えること。絞り方と平坦化の違いがあります。