AIF / ドメイン3 基盤モデルの応用
学習データの準備とRLHF
モデルをカスタマイズするときは、の作り方が結果を左右します。 AIF-C01では、データの、、、そしての位置づけが問われます。
概要
の準備は、集めるだけでは終わりません。 何を入れて何を除くかを決め、品質と偏りを確認し、扱いの規則を定めます。
主要技術
①キュレーション (選別と整理)
| 作業 | 内容 |
|---|---|
| 選別 | 目的に合うデータを選び、不適切なものを除きます。 |
| 重複の除去 | 同じ内容の重複は偏りとの原因になります。 |
| の処理 | 不要な個人情報を除去または隠ぺいします。 |
| 正規化 | 表記、単位、形式を揃えます。 |
| 有害な内容の除去 | 不適切な表現を含むデータを除きます。 |
②データの量と代表性 ⚠️ 頻出
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 量 | 少なすぎると学習できず、偏った大量データは偏りを強めます。 |
| 実際に扱う場面の分布を写している必要があります。 | |
| 多様性 | 想定される利用者層や条件を幅広く含めます。 |
| 均衡 | クラスごとの件数の偏りが大きいと、少数側の精度が落ちます。 |
⚠️ 頻出: 特定の属性で精度が落ちる問題の原因は、その属性のデータが不足していることです。量を増やすだけでなく、不足している側を増やします。
③ラベル付け
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 基準の明文化 | 判断基準を文書化し、作業者間のばらつきを抑えます。 |
| 複数人での確認 | 同じデータを複数人が判定し、一致度を測ります。 |
| 監査 | 抜き取りで品質を確認します。 |
| 道具 | Ground Truthで作業と品質を管理できます。ただし、Ground Truthは2026年7月30日に新規の利用者の受付を終えたため、新しく始めるなら担当者や委託先 (の事業者など) に注釈を任せ、上の基準と一致度で品質を管理します。 |
④データガバナンス
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 権利の確認 | 使用してよいデータかを確認します。著作権や契約の制約を見ます。 |
| 来歴 (データリネージ) | どこから来たデータかを記録します。 |
| 保管場所 | 法令上の所在地の要件を満たす場所へ置きます。 |
| 保持期間 | いつまで保持し、いつ削除するかを決めます。 |
| アクセス制御 | 誰が読める、書けるかをで制御します。 |
| 記録 | 追加や変更の履歴を残します。 |
⚠️ 頻出: の出所を記録することは、との両面で必要です。
⑤RLHF ⚠️ 頻出
人間のフィードバックによる () は、人が出力を評価し、その評価を報酬としてモデルを人の好みへ寄せる手法です。
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 有用性、無害性、指示への追従を高めます。 |
| データ | 出力の良し悪しに関する人間の判断です。 |
| 報酬モデル | 人が複数の応答を比べて付けた順位から、応答の良さを点数で予測するモデルを作ります。これで大量の応答を自動で採点し、モデルを更新します。 |
| 位置づけ | を提供者が調整する段階で広く使われます。 |
| 関連する仕組み | 人間の確認を業務へ組み込む仕組みとして (A2I) があります。ただし、A2Iは新規の利用者の受付を終えています。 |
⚠️ 頻出: 「人間の評価をモデルの改善へ反映する」仕組みはRLHFです。による通常の学習とは区別します。
試験対策
①判断マトリクス
| 問題文のキーワード | 判断 |
|---|---|
| 特定の属性で精度が低い | データのの不足です。 |
| 同じ内容が大量に重複している | 重複除去が必要です。 |
| の出所を示す必要がある | データリネージの記録です。 |
| ラベルのばらつきが大きい | 基準の明文化と複数人での確認です。 |
| 人の好みへ出力を寄せたい | です。 |
| を含むデータで学習したい | 隠ぺいまたは除去と、権限の管理です。 |
②よくある誤答
- データ量を増やせば偏りが解消すると考えること。不足している側を増やす必要があります。
- をと同じものと考えること。人間の評価を報酬にする点が違います。
- の権利確認を技術面と無関係と考えること。法的リスクの管理に含まれます。